1. 羊と鋼の森 著者:宮下奈都

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

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まず紹介するのは文藝春秋より、・2016年 本屋大賞・2016年 キノベス! 第1位・2015年 ブランチブックアワード大賞と史上初の三冠受賞を果たした『羊と鋼の森』です。

*映画化も決定しており、2018年全国公開予定とのこと。

 

北海道に住む高校生の外村は、体育館でピアノ調律師・板鳥と出会う。板鳥の調律したピアノに「森の匂い」を感じた外村は、その世界に感銘を受け、やがて自身も調律師を目指すようになる。ピアノと繋がる多くの人々と接するなかで、迷いや挫折を経験しながら成長していく青年を丁寧に描いた物語。

 

おすすめ1ポイント

文章の表現豊かさ⭐︎⭐︎⭐︎

北海道の冬景色や木々などの情景が浮かび上がるのはもちろん、ピアノの音色から登場人物の心の動きまで、とにかく丁寧で優しく、それでいて深く描かれています。

 

「最近心が疲れてる」という方は、この小説にのめり込みます。